登録有形文化財を江戸建工匠の匠たちが施工した施工事例です。
古民家再生
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登録有形文化財施工例
【お施主様】佐倉市S様邸 【建築年】大正末期〜昭和初期
【登録理由】
1. 間取りは下総地方の近世以来の形式を受け継いでいるが、土間が狭いこと、
側まわりが開放的で間仕切りに硝子入り板戸が使用されていることなど
新しい要素が加えられていて、近代から現代へ移行する時期における
農家の変化を表している。
2. 近世から近代へかけての大型農家の保存例は多いが、中規模農家は文化財と
して保存されている例をみない。農家の近・現代化の流れを知る上には、
必要な遺例である。屋根下地は、杉の皮を利用しており、保存価値がある
3. 佐倉藩主堀田氏が弥富方面に鷹狩りに出かける際にS様宅を休憩の場に
利用していたと言われており、入り口玄関及び奥座敷は休憩時に主に
利用されたと思われ、保存の価値がある。
〔施工前〕 〔施工後〕
ここでは、以下の流れに沿って、主だった部分の説明をさせて頂きます。
 平成19年 登録有形文化財の申請
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 平成20年3月16日 登録認定
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 平成22年10月12日 補助金申請書類作成
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 平成22年10月22日 補助金交付決定
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 平成22年11月5日〜平成23年2月28日 改修工事
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 平成23年3月11日 交付申請書類作成・完了立会検査
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 平成23年3月28日 補助金交付
テーマ別施工例 古き良き物と新しい技術を融合させた独自の施工例をご覧ください。
【補助金申請について】
登録認定をうけたものの、市の財政状態が厳しいために、補助金の申請すらもままならない状態が3年近く続きました。
年に数回の補正予算の度に、その都度、教育委員会に問い合わせをかけ、予算の有無の問い合わせを行ってきました。
そしてようやく、平成22年8月の補正予算の中で申請をすることが決まりました。文化財の先生に見て頂き、
保存・修復する価値のある物件であることを確認して頂きました。
【交付申請書類作成及び完了立会検査】
以下の書類を提出後、3月11日に完了立会検査となりました。
1. 改修工事後、
2. 契約書の写し
3. 実績報告書
4. 施工後の図面
5. 収支決算書
6. 着工届
7. 完了届
8. 検査調書
9. 写真
基礎工事
土台の腐食が激しく、高低差が8センチ以上もあり、ジャッキで上げては下がることの繰り返しでした。
予算をかけないようにするために、コンクリート平板を用意し、腐食のある木材のみを新規に交換をしました。
▼Before(施工前・施工中) 画像をクリックすると拡大します
▼After(完成) 画像をクリックすると拡大します
屋根工事
堀田氏が出入りをされていた玄関は、小瓦が使われており、瓦を順番の載せているだけの工法で、現在ではその瓦も
製作されておりません。よって、いぶし瓦で葺き替えをしました。下地も腐食がひどく、やり直しをしました。
▼Before(施工前・施工中) ▼After(完成)
画像をクリックすると拡大します 画像をクリックすると拡大します
母屋の屋根は、杉の皮を下地に使用しており、この部分は登録有形文化財として貴重な財産ですのでそのまま残しました。
▼母屋施工中 画像をクリックすると拡大します
建具工事
入り口玄関扉及び土間部分の建具は、当初の工事予定には入っておられませんでした。
リフォームが進むにつれ、リフォームをしない部分との落差が目立ってきたために、急遽追加工事となりました。
▼入り口玄関建具 画像をクリックすると拡大します
家紋や屋号を取り入れながら、現在の古民家にあうように自社設計・製作を致しました。
▼土間建具 画像をクリックすると拡大します
土間まわりの建具は古材を取り扱っておられる、ひでしな商店様から購入をし
その建具にあうように間仕切壁を作っていきました。
完成写真 画像をクリックすると拡大します
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